京都電子工業株式会社

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よくあるご質問(FAQ)

電位差自動滴定装置

酢酸を溶媒とした非水滴定における適切な内部液は何ですか?

内部液として、下記のいずれかを推奨します。
1)1mol/L 塩化リチウム溶液(酢酸溶媒)
2)飽和過塩素酸ナトリウム溶液(酢酸溶媒)

この滴定では水の混入を避ける必要があります。
水が混入すると滴定曲線の変曲点が不明瞭になる傾向があります。

1)の内部液については当社で取り扱っております。
2)の内部液はお客様で調製いただく必要があります。
調製の際は、無水過塩素酸ナトリウムを酢酸に溶解し、上澄み液を用いるようお願いします。

品名:電極用内部液250mL(1mol/L塩化リチウム溶液酢酸溶媒)
品番:61-00081-00

酸解離定数pKaはどのように測定すればよいですか?

酸解離定数pKaは、通常の中和滴定を行って求められます。
この際、計算式に”PK1”と入力するとpKaの推測値が算出されます。
測定対象が多価の酸であり、終点が複数得られる場合、計算に”PK2”や”PK3”と入力することで、それぞれ2段目、3段目の解離定数が算出されます。この場合、終点が明瞭に分離されることが条件です。ただし、pKaの測定は水溶液系に限られ、滴定曲線の縦軸をpHに設定する必要があります。当社の電位差滴定装置におけるpKaの計算は以下の原理によります。

酸解離定数は次のように定義されます。

上記(2)式より[B-]=[HB]、すなわち半中和されたときのpH がpKa を示します。
半当量点において[B-]=[HB]と仮定するのは近似的なものですが、pKa3-11 では大きな誤差はありません。そのため、当社の電位差滴定装置では当量点までに要した滴定量の1/2時点のpHをpKaとしています。

変曲点があるにもかかわらず、自動で終点が検出されないときはどのように対処すればよいですか?

変曲点を終点として検出する設定の場合、設定した終点判断値(dE,dE/dmL)をいずれも満たすと、自動で終点が検出されます。そのため、これらを満たすような”dE”および”dE/dmL”の値を設定してください。

分析内容に応じ、どのように電極を選定すればよいですか?

主な滴定内容とそれに適した検出器(電極、センサ)を以下に示します。表中の検出器および内部液は代表的なものです。測定内容によっては、異なる検出器や内部液が適切な場合があります。

ガラス電極(pH電極)はどのように保管すればよいですか?

ガラス電極は水中においてガラス膜表面に水和ゲル層を形成し、水和ゲル層と試料との間に起こる水素イオンのイオン交換平衡によって応答します。
ガラス膜が長く乾燥状態にあると、水和ゲル層が形成されにくくなってしまい、電極性能の劣化につながります。
そのため、下記のように保管するようお願いします。

  • 短期的な保管(一か月未満)…ガラス電極を純水に浸漬させて保管。
  • 長期的な保管(一か月以上)…pH4標準液と3.3mol/L塩化カリウム水溶液を1:1の体積比で混合した溶液に浸漬させて保管。
滴定ノズルを試料溶液に浸漬させて状態で測定するのですか?

滴定ノズルを試料溶液に浸漬させた状態で測定するようお願いします。
滴定ノズル先端を液面より上げた状態で滴定すると。ノズル先端に液滴が溜まり、試料溶液に滴下されず、微量で精密な注入制御をする滴定では誤差を生じます。
ノズル先端から吐出した滴定液がそのまま試料溶液に拡散するよう浸漬させて行うのが正しい測定方法です。当社では、拡散防止ノズルを各営業所にて販売しておりますのでご活用ください。

pH校正後、再び校正画面でpHを確認すると、校正後のpHが反映されません。この理由は何ですか?

pH校正画面の表示値は、電極電位(mV)から 理論pHに換算した値で、pH校正をした値ではありません。
pH校正が正しく行えたかの確認は、校正終了後、初期画面(リセット状態)で確認してください。

比較電極の内部液に結晶が存在する場合はどうしたらよいですか?

結晶は電極内部液の塩化カリウムや硫酸カリウムが析出したものです。
滴定には問題はありませんので、そのままご使用ください。

シリンダとピストンヘッドの間から気泡が混入したり、滴定液が漏れたりした場合の対処法は何ですか?

ピストンシリンダが劣化しているか、ピストンヘッドに傷が生じている可能性があります。
ガラスを侵す高アルカリの滴定液(1mol/L NaOHやKOHなど)や結晶化しやすい滴定液(硝酸銀、過マンガン酸カリウムなど)を使用している場合などはピストンヘッドに傷がつきやすく、約3~6ヶ月程度で上記症状となることがあります。 このような場合は、シリンダ及びピストンヘッドを交換してください。

【注意】
試薬をシリンダに充てんして保管される場合は、必ずピストンヘッドを下限まで下ろした状態で保管してください。

ピストンヘッドを上限で停止させ放置するとシリンダ壁面に付着した試薬が析出し、ピストンヘッドに傷が生じます。 このような場合は、上記症状が2~3日程度で発生する場合があります。 特にアルコール性の滴定液(0.1mol/L KOH in IPAなど)は、ご注意ください。