京都電子工業株式会社

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よくあるご質問(FAQ)

粘度計

微粒子(固形分等)を含む試料の測定は可能ですか?

微粒子径がサブミクロン程度までであれば測定が可能であると考えられます。
EMS粘度計では、試料容器の中に試料とアルミ製の球状プローブを入れ、そのアルミ球を中心に対向して設置した磁石を回転させることによりアルミ球周囲に回転磁場を発生させます。
アルミ製の球状プローブはこの回転磁場により非接触の状態でアルミ球内にわずかな誘導電流が流れ、更に、この誘導電流と回転磁場との間のローレンツ相互作用によりアルミ球にトルクが働き、アルミ球は回転磁場と同じ方向に回転します。
球状プローブは試料を引きずりながら、試料の粘度に応じた速度で回転します。
この際の回転速度を光学的に計測することにより、粘度が算出されます。
微粒子を含有するサンプルの場合、沈降等によりその分散状態が変化してしまうと測定粘度に影響を与え、安定に測定が出来ない場合があります。
その微粒子径が10μm以上の場合、沈降する可能性が高くなります。
尚、1μm以下での理論的な沈殿速度は13[mm/h]です。
また、微粒子が試料容器と球状プローブの間に入り込むと、球状プローブの回転を乱したり回転検出を阻害する場合もあるため、測定可否の検討が必要と考えられます。
当社では、測定可否の検討やデモ測定を行っておりますので、ご要望の際は当社代理店または営業所までご連絡ください。

測定範囲はどの程度ですか?

標準の球状プローブφ2mmの場合、0.1~100,000mPa・sの測定が可能です。
オプションの球状プローブφ4.7mmの場合、10~1,000,000mPa・sの測定が可能です。

どの程度の試料量が必要ですか?

必要な試料量は約300μLです。
また、測定後に試料を回収し、他の用途に利用することができます。
(オプションのφ4.7mmの球状プローブをご使用の場合、必要な試料量は約700μLとなります。)

どのような分野・用途で使用できますか?

下記にいくつかの例を紹介します。

  • バイオ分野
     生体試料の粘度測定
     タンパク質の濃度依存性評価
  • 高分子分野
     プラスチックの溶融粘度
     熱硬化性樹脂の硬化過程
  • 石油化学分野
     重油・廃油の粘度管理
     アスファルトの温度依存性
  • 化粧品分野
     化粧品の品質管理
     乳液のレオロジー評価
  • インク、塗料分野
     インクや塗料の品質管理
     新規開発品のレオロジー評価
  • 次世代材料分野
     次世代材料のレオロジー評価
     生産・調製における品質管理
測定にどの程度の時間がかかりますか?

100mPa・s以下であれば、約1秒で測定可能です。
10,000mPa・s程度であれば、約1分で測定可能です。

着色試料の測定は可能ですか?

球状プローブをサンプル容器底に浸漬させて測定するため、着色試料であってもそのわずかな接触箇所から球状プローブの回転は検出可能であり、ほとんどの着色サンプルは測れます。
(たとえば … 白:牛乳・乳液、黒:インクジェット用インク)

他の粘度計での測定値との相関はありますか?

ニュートン流体(粘度がせん断速度に依存しないサンプル)の場合;他の粘度計での測定値と相関があります。
非ニュートン流体(粘度がせん断速度に依存するサンプル)の場合;細管式粘度計・レオメータ・EMS-1000を同一せん断速度で比較した場合、相関が取れています。
※EMS粘度計は従来の粘度計と比べるとせん断速度が小さい傾向があります。「牛乳のような低粘度液体について、せん断速度依存は測定可能でしょうか?」項目もご参照ください。

牛乳のような低粘度液体について、せん断速度依存は測定可能ですか?

牛乳のような水より若干粘度の高い低粘度液体試料の場合、その測定できるせん断速度はおよそ
10~100 s-1(最大可変幅が1桁程)程度の範囲となりますが、せん断速度依存の測定は可能です。 EMS粘度計は、出来るだけサンプルに力を加えない「低せん断」での測定を特長としておりますため、測定できるせん断速度領域はサンプルによって決まります。 更に、測定可能なせん断速度領域が狭い(最大可変幅が1桁程)ため、狭いせん断領域内に限られますが、せん断速度依存を評価することは可能です。また、EMS粘度計(EMS-1000)ではモータ回転数を変化させることがせん断速度を変化させることになりますので、モータ回転数を変化させることでせん断速度依存性を評価することが出来ますが、原理上、試料性状によりせん断速度が変化いたしますので、せん断速度を直接制御することができません。

試料容器はどの程度の耐圧まで耐えられますか?

標準サンプル容器の耐圧は2~3気圧程度までです。仮にそれ以上、内圧が上がるとパッキン(接液部が四ふっ化エチレンの場合)からスローリークをし始めますので、サンプル容器が破損することはありませんが、容器内部で発生したガスが漏れる可能性があります。

回転子、試料容器の再利用は可能ですか?

球状プローブ・サンプル容器は原則使い捨ていただくようにお願いしています。
球状プローブとサンプル容器の表面の加工精度が直接測定精度に効いているからです。
仮に洗浄後のプローブやサンプル容器を再利用し測定すること自体は可能ですが、プローブやサンプル容器の傷のつき具合の判断も難しいため、再利用された際の精度は保証できません。

使用しているレーザのクラスは何ですか?

レーザクラス
 本装置は以下の基準に準拠したクラス1レーザ製品です。

  • EN60825-1:2014 Safety of laser products